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超小物・薄物部品用 粉末成形機 マルチパック(Pentronix社)

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アンビル型プレス

アンビル型プレスの画像

アンビルによるプレスは、ペントロニクス社によって独自に開発されたユニークな高速量産用の粉末成形方式で、操作性も極めて簡単です。

成形品の片面(アンビル側)が平坦であることが条件となります。多くの成形品はこのタイプであり、広範囲での活用が可能です。このアンビル型プレスは機構も簡単で耐久性にも優れ、ユーザーに大きく寄与することまちがいありません。例えばアンビル型プレスでは高精度成形品を高速で無人にて連続運転が可能です。金型も上パンチを必要としないため、イニシャルコストが25%、ランニングコストでも50%以上がセーブできます。

一般型プレス アンビル型プレス
一般型プレスの画像 アンビル型プレスの画像
  • 通常(一般型)プレスでは成形品は上下パンチ間で成形されますがアンビル型プレスではアンビルと下パンチの間で成形されます。
  • この場合アンビルはダイ面で固定され、下パンチが上昇して粉末を圧縮成形します。
  • 上パンチのダイ穴への挿入が無いのでセットアップのミスによる金型の破損や磨耗がセーブできます。
  • 金型のセットは短時間で簡単に行えます。

特長

上パンチ不用のため

  • プレス機の構造が簡単
  • 金型コストの軽減
  • 金型の調整、交換が容易
  • 取扱に経験が不要
  • トラブルが無い
  • メンテナンスが簡単

アンビルを使用するため

  • 金型の組立精度が高い
  • 生産スピードが速い
  • バラツキの少ない高精度成形品が得られる
  • 成形品の破損、キズ等がほとんど無い
  • 粉体の飛散が発生しない

3モード型プレス

3モード型プレスの画像

マルチパック3モード型プレスでは、両面に形状がある場合や、ボール形状などを成形する事ができ、3種類の成形方法が選択できます。

  1. アンビルと下パンチ間で成形 (比較的簡単な形状で片面が平坦であること)
  2. 上パンチと下パンチ間で成形 (両面が段付きでも可)
  3. アンビル、上パンチ及び下パンチ間で成形 (複雑な形状に適合)

※ 更にダブルアクションによる成形も可能です。

特長

  • 全自動、高速稼動
  • 金型のオフライン組立と交換、調整が容易
  • 3モード選択、切り換えが容易
  • 高い歩留率
  • 成形品のバラツキが小さい(重量:1%以内 厚さ:25μm以内)
  • バキュームによる成形品の自動搬送が可能
  • 高速多数個取りによる高生産
  • 稼働中での粉末充填深さと成形品厚さの調整が可能
  • 成形品のシャープエッジが確保(後加工が不要)
  • バリ、カケ等の発生がほとんど無い
  • 極薄製品の成形が可能
  • 金型セット用ツールカプセルの高い汎用性
  • 潤滑油の自動供給によるメンテナンスフリー
  • 多段成形
【参】粉末成形機下層リンク